今日のほぼ日

・いろんな企画だとかアイディアだとかいうようなもので、とにもかくにもそれしかないというくらい重要なのは、「ずっと考え続けること」だと、ばかのひとつ憶えのように言っている。

「ずっと考え続けること」の逆は、「こんなもんでいいんじゃね?」なんじゃないかな。「こんなもんでいいんじゃね?」と同じ意味のことばは、「これしかないよね」だとか、「思い切って、これだよね」とか、「いっそ、シンプルにこれで」とかいっぱいある。たいていは、考え続けることに疲れたときに、そういう、じぶんを励ますようなことばにすがる。

ほんとうは、まだ「すっごい」のができてないと、じぶんでもわかっているのだ。でも、考え続けるための光を見失っているし、もう堂々巡りには疲れたという気持ちがあるから、「いっそ!」と言って元気を取りもどそうとするわけだ。

「ずっと考え続けること」というのは、スポーツ選手のリハビリがきついとかと同じように、なんだか手応えがわからないのに痛いばかりで、不安にもなるし疲れるし、なにより元気でやるのがむつかしい。無意識で逃げたくなるし、その逃げを正当化したくなる。ほんとにあつかいにくいものなのだ。

どうしたら「ずっと考え続けること」ができるか、といえば、「考え続けたらなにかを見つけた」という経験をひとつずつ増やしていくことしかないと思う。そのためには、どうしたらいいかというと、「ずっと考え続けること」から逃げないこと。逃げたとしても「あ、おれは逃げた」と知っていること。ほんとの「すっごい」にたどりついてる例を見て、「できるものなんだ」と感じること。

「ずっと考え続けること」を、じぶんはできているか?できているときもあるし、早く楽になりたいときもある。楽になっても、また、宿題が残るものなんだけどね。

今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。解決可能なことと解決不可能なことに、丁寧に分けること。